ねこのみかた

この道は母へとつづくのねこのみかたのネタバレレビュー・内容・結末

この道は母へとつづく(2005年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ざっくり言うと『家なき子』の、そこまで悲惨じゃない版?

里親が見つかって、孤児院暮らしともおさらば、幸せな未来が待っているに違いない状況の中で、先に里親に引き取られた友達の実の母親が、息子を探しに孤児院へやって来たことで、もしかして自分の母親も探しにくるかもしれないと思っちゃったのかな。
例え自分を捨てたかもしれない母親でも、やっぱり母親は恋しいか。
そりゃそうか、だって6歳の子どもだもんな。

それにしても孤児院関係の大人たちの汚いことよ。
里子に出すなんて言っても、けっきょくのところ金を要求して売ってるわけで、里親制度の名を借りた人身売買以外のなにものでもない。
子どもの気持ちは一切無視。
辛すぎるわ。

まぁ最後はうまくいってよかった…っていうか、うまくいったんだろ…な?
多分、主人公の少年は実母と暮らせて、里親になろうとしていた夫婦は、主人公の代わりに里子になりたがってた友達を引き取ったんだろうと、ラストの手紙の一文のようなセリフで推察したんだけど…。

それだと色々うまく行きすぎな気もするけど、ハッピーエンドのほうがいい。
子どがすごーく可愛かったので、とにもかくにも幸せになってほしい。