このレビューはネタバレを含みます
目の前の道が全て塞がっている気がしてどうにもならないと感じている時に、破天荒な人が突拍子もなく自分の世界に入ってきてくれると凄く救われるってこと、あるよね。
まさにそういう映画だった。
モードがめちゃめちゃ魅力的だった。
やってる事はほぼ犯罪ではちゃめちゃなのに不思議と嫌悪感が湧いてこないの、すごい。
最初の教会でのハロルドとの会話から、80歳の誕生日に死ぬってそもそも決めてたんだよね。人生を生ききっていて、豊かな人とはこういう人のことを言うんだろうなと思った。
ハロルドは、あの母親は酷いし彼が深く傷付いているのは分かるんだけど、ごめんなさい、私には自分では働かず親のお金で裕福な暮らしをしているのに19歳で反抗ばかりしている放蕩息子にしか見えなくて…
時代と文化の違いで私が理解できないだけだろうけど…多分資産家だから働かなくて良いんだよね、それも分かった上でやっぱりあまり良い印象はなかった。
でもラストの楽器を弾きながら踊り歌う彼は可愛くて、豊かで、本当にモードと出会えて良かったなぁと思ったよ。
あと多分切腹してくれたサンシャインは良い子だと思うから友達になっても良いんじゃないかなと思うよ。
コインを海に投げたシーン、素敵だった。
