亜硝

ハロルドとモード/少年は虹を渡るの亜硝のネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

鬱屈した少年と元気な老人という、まあ典型的な
対照的バディなんだけど……

ハロルドが口開けて笑うのとか生理的に無理でしんどかったし、ヒッピー文化はなんかどーしても好きになれないなーというのがあって全体的にしんどくはあった。ピースを唄う割にはガキみたいな犯罪行為、迷惑行為をする姿には思想を感じずふつうに腹立たしい気分になる。

でもよいシーンがあったのとラストが良かったので、許せてしまう

まず墓場のシーンのスケールに圧倒された まだあるの、まだあるの、まだ!?みたいなシーン、好きです。グエムルの最初で瓶がめちゃくちゃ並んでるところとか。

自殺の演技をすることで散々ドン引きされてたけど、三人目の女性が全然ドン引きしないどころかノリノリになってたところも良かった。こういう、やべー奴全く動揺しなくて、逆にやべー奴が動揺しちゃってるみたいなの好きですね……

あとラストの崖から霊柩車を落とすシーンもかなり良かった。いつもの自殺かと思わせておきながら、霊柩車の処分というこれまでの死を軽率に扱う行為への決別のシーンだという構成が素直にきれい。そのあと楽器をもって演奏を始めるのもよし。よくできてるな〜すごい、と素直に思いました。
亜硝

亜硝