大好きな「殺されたスチュワーデス白か黒か」とコレで下世話な信仰2本セットか⁈とワクワクしていたが、原作ありきの猪俣作品でふわふわしながらの謎展開、突然中国から僧侶の息子が来寺、男ならヨウライフク、女ならヨウレイフク（だっけか？）僧侶たちの名前が一致しづらいどんな字なのかとか気になってると話はいつのまにか進んでいるらしく、結局ポカンとしてるうちに旅立つ竜崎一郎。

シネマヴェーラの新東宝特集の掘り出し作品、まぼろし作品と聞いて、正直、ネタっぽく観に行ったのですが。

えっ、結構感動したの、わたしだけ？？？？？（汗）

タイトルが「ぼんのう」。煩悩どころか、平仮名。凄いふざけてんじゃん（笑）。
なのに、タイトルと違って、煩悩に負けない和尚さんの話じゃん。しかもその心には戦時中の切ない事情もあってさ（まだこの頃の映画には、戦時中の悪い日本人の姿が当たり前に描かれてるな）。

和尚さんが煩悩に負けちゃったらどうしようとドキドキしながら観たけど、裏切らない人で良かった。

なまくら泰ちゃん、いつもどおりのなまくら。
お色気チャコちゃん、カワユイ。
炎加世子さんも綺麗だと思った（和尚さんが加世子さんとその恋人に優しいのも◎）。

和尚さんの息子さんも受け入れられて、元気になってくれて良かった。良い後継ぎになるでしょう。

と、まさか、まさかの、感動映画だった・・・まさか、まさかの、マトモ感想映画。

余談だけど、何か、僧侶が出てくる映画って、仏教への自らの接し方も関係してるのか？？大変失礼ながら、背徳感にワクワクする作品多し。「僧侶もの」縛りで特集組んだら、結構楽しい作品観れそうよね〜。

幻となっていた大宝映画の本作を遂に観ることができました！
全体的にゆるく展開する本作にあって、尼さんになるためストリップ嬢が剃髪するシーンはガチの剃髪で、結構尺が使われていたのが印象的でしたw