かれこれ中学生くらいの頃にTVで観賞。
それが、TVドラマ版だったのか、この映画版だったのか、ソフト化されていない本作の現実がある以上知る由もないのだけれど
親に放棄された、まだ小さい３人の子供達がなんとか生きようとする姿に目を離せなかった。
長男が、弟妹をなんとか養おうと盗みを働いてまで食べ物を手に入れる姿や、夜中空腹に耐えかねた弟が冷蔵庫を開けて、お兄ちゃんが手に入れたばかりのミルクを殆ど飲み干すシーンは今も鮮明に焼き付いて離れないのだ。
ある時、育児放棄されていることが発覚し、３人がバラバラに生き別れてしまうが、苦しくても３人でいた方が彼らは幸せだったのか、お兄ちゃんは大人達に連れられていく弟達を追いかける。
兄弟は一緒にいた方がいいに決まってる。
でも、突き付けられた現実はそうもいかない。
預けられた方が、子供達にとって良く、あのままだったらいつか死んでしまうかもしれなかったわけだから、ようやく大人の助けがあって良かったに決まっているのに、バラバラになるということで
どうして?どうしてバラバラにしなきゃいけないの?それが理不尽に思えて悲しくて悲しくて仕方なかった。
大人になって再会する彼ら。
それぞれが、生活に困窮することない幸せな環境を得ていても、何故か大人になった彼らの目には物凄く哀愁めいたものを感じた。
今でも忘れられず、切にソフト化を願う作品の一つ。
