ピヨ彦

Mのピヨ彦のレビュー・感想・評価

M(1931年製作の映画)
4.5
1931年って満洲事変のあった年で、日本が鉄道とか爆破してる時期に、ドイツではこんな素晴らしい作品を公開していたのかと。

まず犯人の見つけ方がカッコいいし、群衆が力を合わせて犯人を追いつめていく場面も疾走感があって良かったです。
ただ、行き過ぎた群衆の行動が、逆に恐ろしさも感じさせたり。
群衆が悪役を追いつめるシーンは『オペラ座の怪人』(1925年)にも似たような場面があって、警察のような公権力ではなく一般市民が私刑のような形で制裁を加えるのは、この時代ならではの演出なんですかね。
ピヨ彦

ピヨ彦