ねこ

Mのねこのレビュー・感想・評価

M(1931年製作の映画)
4.0
遺体はおろか犯行シーンさえ出てこない
あるのは普通の人々の醜さ愚かさ恐ろしさ
暴走する集団心理にはナチスの熱狂を、人々が口々に罵る様にはネット社会を連想せずにはいられなかった
ピーター・ローレの怪演も相まって、終盤の熱量は凄まじい
この時代にこんな作品を生み出したフリッツ・ラングが鋭かったのか、それとも単に人間は90年以上も進歩できずにいるだけなのか
あの弁護士の視点を忘れてはならない
ねこ

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