すぎもん

Mのすぎもんのネタバレレビュー・内容・結末

M(1931年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

終盤の裁判は圧巻。群集心理の怖さと醜さがよく表現されていた。最低最悪なロリコン殺人鬼よりも、それを裁こうとする人々の方が恐ろしく見えてくるから不思議。かくいう自分も、街に幼女連続殺人犯なんか現れたら、あの群衆たちと同じような反応を示してしまうと思うが…。

そういう人間の愚かさって昔も今も案外変わらないんだなと感じた。SNSという道具が生まれた現代の方がさらに凶悪なのかもしれない。

どうしようもなく後味の悪い幕切れが印象的だった。

ラストの法廷までなかなか気持ちが入らず眠くなってしまった。またしっかりと見直したい。
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