犬のロボット

Mの犬のロボットのレビュー・感想・評価

M(1931年製作の映画)
4.3
全編通して面白いけど特にクライマックスは圧巻。最初の長回しは鳥肌がたったし、絶望に満ちたピーター・ローレの独白、悪へと転化された大衆の姿が強烈。あと、彼を絶望に突き落とす盲目の老人、救いを差し伸べる弁護人、両者ともまず「手」を移してから全体を移すカメラワークだったのは興味深かった。人体で最も様々な物事を表彰出来る部位であることを改めて考えさせられた。ブレッソンの映画も常に手を使った表現があるのを思い出したし、そっちもまた見返したい。
犬のロボット

犬のロボット