LuckyMOTOMIYA

プロムナイトのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

プロムナイト(1980年製作の映画)
2.5
1980年、ポール・リンチ監督、ウィリアム・グレイ脚本によるカナダ映画、ミステリー要素を含んだホラー。

1974年、とある廃屋で「鬼ごっこ」に興じる子どもたち。そこに、ハモンド家の三人姉弟がやって来て、長女キムと末弟アレックスは立ち去るものの、真ん中の少女ロビンが参加。

集団心理とは恐るべきもの、最初に遊んでいた子どもたちがロビンを取り囲み、言葉の圧力を加えた結果、ロビンさんは恐怖のあまり窓を突き破って転落死。

しかしながら子どもたちは事件の発覚を恐れて互いに固い密約を交わし、知らぬ存ぜぬを決め込むのでありました。

それから6年後、ロビンの命日に開かれたプロムで惨劇が巻き起こるのであります。

設定そのものには面白みを感じますが、脚本自体に致命的な落ち度があるように感じられます。ホラー映画の様相を呈するまでにあまりにも時間を要するだけでなく、真犯人は一体だれなのか、ミステリーの観点からしても説得力が希薄、一言でいえば消化不良でございます。

主人公キム・ハモンドさんに扮するジェイミー・リー・カーティスさんのダンスシーンがどれほど魅力的であれ、鑑賞する側としては「いやいや、そこは別にいいんでね?」といった印象を抱く可能性きわめて高し。

派生的な作品やリメイクもあるようですから、機会があれば鑑賞したいとは思います。
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