オーウェン

ロミオとジュリエットのオーウェンのレビュー・感想・評価

ロミオとジュリエット(1968年製作の映画)
4.0
モンタギュー家とキャピュレット家、両家の大人が対立しているために、悲恋に終わってしまう若者たち。

ラブストーリーの古典中の古典であり、何度も映画化されているし、シェークスピアを換骨奪胎して作り上げた、ミュージカルの「ウエスト・サイド物語」などもある。

だが、シェークスピアをそのまま映画にしたものから一つを選ぶとすれば、フランコ・ゼフィレッリ監督の「ロミオとジュリエット」ということになるだろう。

フランコ・ゼフィレッリ監督は、演劇界の重鎮演出家でもあるから、さすがに悲劇として大団円に向けて盛り上げていく、緊迫感の醸成は絶妙だ。

だが、彼は古典を現代に蘇らせる仕掛けも施した。
16世紀のコスチュームを身にまといながらも、中身は現代の若者の男女の気持ちを、ストレートに押し出した。

動きは早く、軽い身のこなし、だからベッドシーンも節度を保ちながら、大胆に繰り広げられる。

とりわけ、ジュリエットを演じたオリビア・ハッセーは、この映画で一躍、世界的なアイドル・スターとして躍り出たのも頷ける。
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