タカナリ

十三人の刺客のタカナリのレビュー・感想・評価

十三人の刺客(2010年製作の映画)
3.8
残虐非道の暴君を暗殺するため、実力を備え、覚悟を決めた十三人が集結。無謀な戦いに身を投じていきます。

1963年の同名映画のリメイク作品。
オリジナル版は見たことありませんが、戦う数やキャラクターの設定、残虐描写の挿入やエピソードの有無など、変更点は少なからずあるみたいです。

まず驚いたのが、今回の標的である明石藩主松平斉韶の異常性。人間を自身の使い捨ての道具・玩具としか見ていません。ですので、腕を斬っても殺しても何とも思いません。女子供でも関係なしです。(子供は殺さないで欲しかった。)
これには正直ドン引きしましたし、怒りが沸き上がってきました。こいつは殺されて当然。

こいつの暗殺は終盤に描かれるんですが(暗殺と言うにはかなり派手)、これが見応えある戦いでした。13人対200人以上という圧倒的不利な状況なんですが、暗殺部隊は1人1人が強いので、バンバン斬っていきます。こういう少人数が多人数を倒すのとか燃えますね。みんなカッコいいし、見ていて気持ちがいい。

しかし、「そこいる?」というシーンがいくつかあったのが気になりました。
宿場で暗殺部隊の1人が女とヤりまくってるのとか、全裸の子供におしっこさせるとか。
全くいらないんですよね。そういう無駄なシーンがいい作品もありますが、この作品に関しては本当に無駄だと思います。
この無駄なシーンがあったせいか、思ったより私はハマりませんでしたね。

1963年版も気になってきました。
割と変更点があるようなので、もしかしたら印象変わるかも。