マーくんパパ

十三人の刺客のマーくんパパのレビュー・感想・評価

十三人の刺客(2010年製作の映画)
3.6
1963年東映・工藤栄一作品のリメイク版(と言ってもこちらは観てない)。明石藩の将軍弟の殿様がとんでもない異常性格の残虐愚か者、放って置くと来年老中職に就き万民に害を及ぼすこと必至、幕閣から密命を受けた御目付役(役所)が選りすぐりの刺客を揃え参勤交代帰国途上の殿様暗殺を血行する群衆格闘時代劇。筋立ては至ってシンプルで見所は刺客が選抜されて集まってくる所と敵衆300人を相手に斬って斬って切りまくる戦闘場面。『七人の侍』のコンセプト替えとも取れる侍選抜と最後の1人は野山で暮らす野人で『七人の侍』菊千代と相似形のご愛嬌。
クライマックス合戦シーンで1番華麗な殺陣披露は東映時代劇で場数踏んでる松方弘樹でした。軽い竹光刀でキレキレの武闘はカッコ良かった。敵は一太刀浴びると死んでしまうのに、13人の同士は幾太刀浴びても息絶えるまで烈しく応戦も時代劇アルアルで楽しい見方。これだけの物量と一部CG使っても『七人の侍』の雨中ど迫力合戦を超えられないんだなと改めて再認識させられた。