トニパッキン

渡り鳥いつ帰るのトニパッキンのレビュー・感想・評価

渡り鳥いつ帰る(1955年製作の映画)
4.2
永井荷風原作で“鳩の街”赤線を舞台にした群像劇。これがまあ最高ですよ!!!昭和20年代の鳩の街を堪能。鳩の街でとあるカフェーを2人で営む森繁久彌と田中絹代の哀しい可笑しさと哀しい気丈さ。そしてこの2人に人生を握られる娼婦役の女優たちの凄みと弱さ。この時代の日本映画の女優陣はなんと研ぎ澄まされていたのか。眼福とはこのこと。太刀川寛のイイ笑顔を見られた。今更だけど田中絹代ってすごいなー。