堀雄一

パリより愛をこめての堀雄一のレビュー・感想・評価

パリより愛をこめて(2010年製作の映画)
2.8
マッチョな主人公がほぼ1人で、傷ひとつ負わず敵組織を殲滅させるという任務を唐突に、素早く的確にやり遂げる、乱暴なストーリーの疾走感が有無を言わせないアクション映画。

人情に流されず、ややこしい背景を語らずいきなり頭を撃ち抜く素早い判断の的確さに、カタルシスがある。

物言わぬ敵役に付与されている中東カルトなアイデンティティとか、フランス人の融通の悪さとか、それに対する主人公の「結果を出す」アメリカヤクザ振りなど、ポピュリズムを問うような映画ではない。
堀雄一

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