ユキ

ONCE ダブリンの街角でのユキのレビュー・感想・評価

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)
4.5
人の心が音楽を介して開いていく瞬間を、遠くから眺めた87分間。


古いギター1本でつくりあげるミュージカルみたいな映画。BGMも歌声。
自分がいいと思う音楽を他のひとにもわかってほしい。表現にして何かを伝えたい。そう思ってそれぞれの音楽を持ち寄ってふたりが関わっていく姿が見ていていとおしい。
華やかで派手な演出がないかわりに歌に集中しやすいと思う。
この映画、シンプルに説明するならボーイミーツガールの話なんですけど、文字どおり役名はboyとgirlで名前がないんですよ、!名前を呼び会うことがないのに、あの親しみ?繋がりはどこから感じるんだろう?不自然ともとれる設定なのに自然にみえる。


カメラワークが新鮮なのか、独特なのか、よくわからないけど、画面が揺れる揺れる。カフェのガラス越しに映した場面とかもある。


主人公の元恋人とのホームビデオみたいな回想の画がかわいらしすぎて、彼女のことなんもしらないのにメロメロになりました。そりゃ簡単には忘れらんねえや。(。^。^。)
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