このレビューはネタバレを含みます
シングストリートに続き同監督の映画を順不同で鑑賞中。
主人公2人に役名がついていないのは、誰にでも起きるかもしれない男女の物語っていう意味が込められているのかな。
「惹かれあっているのに、お互いが抱えてる現実的な問題に背を向けられず一緒にはなれない」
この切なさ一択の映画
ハッピーエンドでは「やっぱりそうなるのね」となっちゃうのでこれくらいで◎
※もちろんハッピーエンド好きですが
お父さんのバイクに乗って行った岬での会話も言葉は分からなく意味深だけど印象的。
女性も気持ちは出したいけど、男に感じ取られたくなくて出した選択みたいな距離感が素敵なシーンだなと。
チェコ語の「Miluju Tebe」は調べるまで、わからなかったですが、なんとなくお察しの通り「私が好きなのはあなた」でした。
最後のシーンで男から女へ贈るピアノ。
窓際に置かれたピアノは女にとっての現実と夢のボーダーラインとも言えるんですかね。
ピアノを弾きながら右を見れば、子供、親、よりを戻した旦那と送る現実の生活。
その逆の左手に広がる空を見れば、一時ではあったけども、同じ夢を見させてくれた彼を思い出すことができる。どこがで頑張ってる彼を応援することができる。
結果がどうであれ、「一期一会」や「出会いは突然」という言葉がしっくり来る映画でした。
冒頭で書いたとおり、今回は音楽だったけども誰にでも起こるかもしれない1つのお話ということなのですかね。
費用対効果抜群の映画でした🎬