ゆうし

ONCE ダブリンの街角でのゆうしのレビュー・感想・評価

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)
4.3
映画のマジックがあった。めちゃくちゃ好き。
狭い画角を多用していたり、説明的なカットやセリフがほとんどなくてそもそも台詞そのものが最小限だったりで、とにかく二人の世界を表現するのに余計なものを全部削ぎ落としていた。それが物語世界をここから遠く離れたところにある、大袈裟に言えば神聖なものにするのに成功していた。
観終わったときの感じが、『トリツカレ男(いしいしんじ)』の読後感に少し似ていた気がする。まぁジョゼッペの役割をここではヒロインが果たしていたけど。
陳腐な表現をすれば大人の童話。原題
は『Once』だし。とにかく本当にいい映画。是非観て欲しい。
ゆうし

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