Soseki

ベルリン・アレクサンダー広場のSosekiのレビュー・感想・評価

5.0
GYAOの動画配信で2話だけ見逃し、アップリンク吉祥寺の日本最終上映(配給権が切れるらしい)で補完。

1929年刊、ユダヤ系ドイツ人デーブーリンの都市小説が原作。舞台は、第一次世界大戦で敗れ、不況真っ只中の1920年代のドイツ・ベルリン。ナチスは台頭するも、まだヒトラーは首相になっていない。

妻を過失により撲殺して(!)4年服役した後、これからは真っ当に生きると誓った男が主人公。とはいえ、失業者が溢れかえる世の中で努力してもうまくいかず、裏切られ、落ちぶれ、そして運命の男と女に出会うが…という流れ。

2巡目とりあえず1,2,3話と観たが、前回より面白く感じたし、どこか身につまされた。この後ラインホルトが登場して、さらに面白くなるはず。
あと、見逃していた2話がとても重要だった。現代にも通じるテーマを提示している。まずはパン、まずは仕事。

カメラワークや音楽使いも非常に凝っている。今回、メイキング映像も少しだが見せてもらえて、収穫だった。
Soseki

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