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機動戦士Zガンダム II -恋人たち-のmeのネタバレレビュー・内容・結末

2.1

このレビューはネタバレを含みます

テレビアニメ版を観ていないので、純粋にこの劇場版だけをみた感想。
いくらなんてもこれはひどいよね!?

前作ではストーリーもなんとかついていけたし、物語のセットアップとしてとてもよくできていて楽しめたが
2作目のこれは恐らくかなり端折られている感満載という感じ。無茶だったんだね。

特に、フォウムラサメとカミーユの件だが、これを「悲恋」だとし「恋人たち」というサブタイトルの柱とすることについては、この映画では失敗だろう。
(全員が恋愛脳なのはよいとして)

フォウとカミーユの物語は、短い尺の中でももっと上手くやってほしかった。
てっきりこの2人の関係こそZガンダムの主題なのかと思っていたが、今作を観た限り、私は急激に気持ちが冷める要因になってしまった。
急に出てきた謎の女フォウがカミーユに色仕掛けで近寄ったかと思いきや次のシーンではもう両思い、そしてわかりきった運命にすぐぶち当たり死別、フォウが強化人間であることもその苦しみも殆ど描かれず、2人の関係は体感10分で完結。
カミーユは舌の根も乾かぬうちにファー(名前似てるし)とくっつくし、フォウとの出会いが彼にもたらしたものも見えず。

これを悲恋だというのはあんまりでは?
ニュータイプだとしてもあまりにも未熟な段階の恋愛を、この戦いの最中で重要視することはできない。カミーユには、短慮な男だという印象が残ってしまった。

3作目次第だが、こんなに色んな人の恋愛模様がこのZガンダムには必要なんだろうか….カミーユ以外にもアムロ、シャア、ハマーンなど、役者は揃っているじゃないか。

ガンダムではお決まりなのはわかっているが、敵対同士の恋愛や絆ならば、アムロとララァでも、セイラとシャアでも、第08小隊(これは後出だが)でももう満足したのに、ここにきてこんなのいらねーよ。
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