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七人の無頼漢の一人旅のレビュー・感想・評価

七人の無頼漢(1956年製作の映画)
4.0
TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
バッド・ベティカー監督作。

妻を殺された元保安官の復讐の行方を描いた西部劇。

数多くの西部劇を撮ったバート・ケネディの原案をバッド・ベティカー監督が演出した西部劇。

東部からカリフォルニアを目指していた中、馬車がぬかるみに嵌って困り果てていた夫婦を助けた元保安官の男を主人公にして、西部へ向かう旅の経由地である南の町を目指す夫婦に同行することとなった主人公の束の間の交流と、妻を殺して大金を奪い去った強盗団への復讐心を燃やす主人公の覚悟の闘いを活写した、上映時間80分弱ながら見応えのある西部劇に仕上がっています。

主人公と因縁のあるアウトロー2人組との再会&気の抜けない遣り取りや、夫婦の若い妻と主人公が自然と惹かれ合う様子を物語のロマンス要素として適度に織り交ぜていきながら、西部劇らしい緊迫したクライマックスの決闘でびしっと締めた骨太な一篇となっています。

主人公を演じたランドルフ・スコットの正義感溢れる力演もさることながら、アウトロー2人組のリーダー格を演じたリー・マーヴィンが持ち前の風貌を活かした強烈な存在感を放っています。
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