マリオン

マイティ・ソーのマリオンのレビュー・感想・評価

マイティ・ソー(2011年製作の映画)
4.0
続編のダーク・ワールドを見た後だと余計にそう感じるのだが、この映画はすごくお固くて地味だなぁと思う。続編のダーク・ワールドはコメディシーンがたくさんだったけどこの映画は少な目。だからこそソーのキャラクターの基盤がしっかりとアベンジャーズやダーク・ワールドに引き継げられているのかなと思った。

アスガルドの王オーディンの跡継ぎ問題から、ソーは身勝手な行動をしたために人間の世界に追放されて成長し王の自覚を見出すという物語をアメコミらしく且つ北欧神話らしく描いていたと思う。この辺のバランスについてケネス・ブラナーは上手に作ったなぁと思う。ただしロキは敵役なのアベンジャーズやダーク・ワールドのときのイキイキさは微塵もない。この時のトム・ヒドルストンもまだ固い感じの演技なので余計にそう感じた。あとド田舎のドンパチだけ正直地味な感じが否めない。

そしてパトリック・ドイルの荘厳な音楽はかなり好み。神話らしさとアドベンチャー感が合わさったかっこいいスコアを聞かせてくれる。役者陣も豪華でたまらない。アンソニー・ホプキンスはこの時が一番活躍してたような印象。

手堅く面白いアメコミ映画だと思う。あとはアベンジャーズへの布石のキーワードやシーンも見逃せない。
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