田旗浩一

恋の片道切符の田旗浩一のレビュー・感想・評価

恋の片道切符(1960年製作の映画)
3.6
デビュー作には、監督のその後のすべてが宿っていると言うけれど、これはその典型。小坂一也と平尾昌晃のロカビリー映画の体を装いながら、娯楽と観念の交錯する松竹ヌーヴェルヴァーグ。笑顔ひとつないヒロイン牧紀子の冷たく不機嫌な顔に象徴されると思うが、彼女が大根なだけかも。

職を失ったピアニスト役で鬼笑介。冒頭から登場!台詞も存分にあって、こんなに顔が確認できるほど長い時間写っているのってはじめて!
田旗浩一

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