ジャパニーズ先住民

コーヒー&シガレッツのジャパニーズ先住民のレビュー・感想・評価

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
2.0
【気まずくても、たむろしちゃう】

単なる対話の映画という枠を超え、登場人物たちの奇抜でユーモラスな振る舞いや対話を通じて、人間関係の微妙なニュアンスや生の感情が巧みに映し出されます。特にケイト・ブランシェットの一人二役には引き込まれました。

各短編は、友人同士の何気ない会話から始まり、思わぬ方向へ展開する11の短編を集めた物です。コーヒーとタバコを手に、カフェという日常的な場所が持つ、どこか懐かしさがある空間が居心地の悪い場に変貌したり、奇抜な行動を誘発するユーモラスさを堪能できます。

カップを持つ手の仕草に性格や階級がよく現れていますね...ここでもケイトの手が多くを物語っていた気がしました。

今日からでも、カフェで隣から漏れてくる会話に側耳を立ててしまいたくなる映画です。タバコは無いでしょうが...