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めぐり逢いのmiffyのレビュー・感想・評価

めぐり逢い(1994年製作の映画)
3.7
原題はLove Affairすなわち情事。(37年版の原題も同じだが、57年版のAn Affair to Rememberとは少しニュアンスが異なる。)船中でマイクが口説き文句に使う「浮気」に近いニュアンス。出会いの時にはそれぞれ婚約者持ちだから、まあ浮気だよね。

それを兎にも角にも、運命の人との出会いに仕立ててしまうためには、脚本と役者の技量みたいなものも必要。それぞれの相手がイイ人だけに難しい。(ケン役でピアーズ・ブロスナンが好演)

このリメイク版ではキャサリン・ヘプバーンのセリフが鍵。ここで「本当のあの子」を観客が信じられるかどうか。結構際どい場面ではある。

エンニオモリコーネの音楽、そして撮影当時35歳のアネット・ベニングの清潔さで助かっている。(ウォーレン・ベイティと21歳の歳の差婚をしたばかり)ウォーレン・ベイティは霜降りの脂が落ちてちょうど良くなった感じ。

伏線の回収の仕方とか、カメラワークはもう少しなんとかなったような気もするが。
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