YusukeK

戦場にかける橋のYusukeKのレビュー・感想・評価

戦場にかける橋(1957年製作の映画)
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個人的に大嫌いなアラビアのロレンスと同じ監督である上、50年代の映画なので酷く分かりやすく日本や日本人を蔑視した描写ばかりなのではという先入観があったが、意外と最後まで落ち着いて観ることができた。その理由は、人間が作る以上、完全に中立な視点での物語進行はできるはずがないが、公正さにはこだわったのを感じることができたからだと思う。「日本を悪く描き過ぎ」との感想が散見されるが、私はそんなことないと思う。破滅的なエンディングもアメリカ映画には珍しい。なぜアラビアのロレンスも同じように作れなかったのだろう?
とはいえ一点気になったのは、現地人、特に現地の女性の描かれ方である。彼ら彼女らにとっては日本人も白人も所詮は侵略者なので、そこにロマンスの示唆は本当にいらない。ミスサイゴンやラストサムライほどの醜悪さではないが、白人の男って自分達が外国人女性にモテる描写がないと死ぬの?笑
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