戦場にかける橋の作品情報・感想・評価・動画配信

「戦場にかける橋」に投稿された感想・評価

戦争を感じる季節になってきたので言わずと知れた戦争超大作を鑑賞、その4。

戦争映画の傑作と言われるだけはある。非常に良かった。
ラスト、あまりの理不尽さ、己の無力さに呆然としてしまう。
一度は見とくべき映画。

【ストーリー】
WWII下のビルマ、ニコルソン大佐率いるイギリス軍捕虜は日本軍の捕虜収容所に連れてこられた。彼らは鉄道の敷設とクワイ河への架橋工事を命じられるが、ニコルソン大佐は所長斎藤と対立する。。

主題曲「クワイ河のマーチ」は日本でもサル、ゴリラ、チンパンジー♪のメロディとして有名。

前半は日本人の表現が胸糞悪くて、結構腹が立った。欧米が所詮日本のことを「東洋の黄色い猿」くらいにしか思ってないんだなって悲しくなる。今は違うことを祈る。

でも、ニコルソン大佐と斎藤が分かり合えたくらいから、どんどん感情移入していってしまう。
そうそして、最後。
“What have i done?”
が…。辛い。
 今日8月4日は「橋の日」だからレビューするんでしょう?と思った貴方、残念でした〜😃

 前回レビューした「猿の惑星:聖戦記」を観て、もっかい旧作に戻ろうかとも思ったのだけれど、実は旧シリーズの1と2をつい昨年再鑑賞したところだった、、
 というような事情から、原作者ピエールプール、脚本マイケルウィルソンという「猿の惑星」1作目とまったく同じコンビによる「戦場をかける橋」を30年以上ぶりに観ることにしたのでした。
 
 猿も橋も、日本軍の捕虜になった経験から著されたという説があるが、映画化に際しいずれも改変されていることもあって日本人としてはあんまり馬鹿にされてる感はない。それが日本人の良いところでもありあかんところでもある、のかもしれないw

 戦後まだ10年ちょっとしか経っていない1957年の公開、もちろんCGの無い時代にでっかい橋を作ってしまうという荒技はデビッドリーン監督ならではのダイナミックな演出に大きく貢献しており、長尺だけに少し中だるみな物語も終盤のスリルで十分お釣りのくる娯楽大作だ。

 戦争映画に娯楽って言ってしまうとアレなのだけれど、アレックギネスと早川雪舟の意地比べ、飄々としたウィリアムホールデンのある意味人間臭さを感じさせる愚鈍な振舞いなど、イギリス人監督らしいアイロニーにあふれたエンタメとして素晴らしい出来。あらためてアカデミー7部門総ナメも伊達じゃないなと思った。

 どう見ても日本人としては拍手喝采という映画ではなくて、おそらくアメリカ人が見たほうが楽しめるのだろう。しかしながら日本人がこんなふうに見えているのかなという面白さは半世紀以上経ったいまもまだ健在だし、敗戦を経てこんなふうに描かれたって腹も立たないほどに平和であることは実は誇っていいのではないだろうか。
戦争の狂気や虚しさをこうして仮想だけで追体験していられるなんて、こんなありがたき幸せは無いよね。
勝沼悠

勝沼悠の感想・評価

4.8
 ♪サル♪ゴリラ♪チンパンジー♪のテーマ曲で有名な映画。
 第二次大戦当時、日本軍の捕虜になったイギリス軍中佐は日本軍の所長を相手に一歩も譲らず、捕虜としての尊厳を訴える。所長との根競べを経て中佐達は自分達の軍人の誇りとして日本軍の橋の建設に全力を注ぐ。日本軍と対等な関係で橋を築きあげるが、そこに脱走兵に案内されたコマンドー部隊が橋の爆破に来て。。。

 この映画は何とも不思議だ。誰の考えにも不思議に共感できる。人間としての尊厳を持って敵軍の橋を精一杯作り上げるイギリス軍中佐。その橋を爆破しようとする米軍兵士。日本軍の所長も嫌いになれない。
 でもラストにここが戦場だという現実が全てを混乱に陥れる。この結末が示すのは戦争の愚かさか、それとも。。。

 ♪サル♪ゴリラ♪チンパンジー♪ 人間は本当に愚かな生き物だ。
NICE

NICEの感想・評価

4.0
自然美を活かした映像&驚異の実物大セットでの撮影。50年代の映画だというのが信じられない作品。
デヴィッド・リーン半端ない!

軍人的な"規律と名誉"をひたすら真っ直ぐ追った結果、いつの間にか変な方向へ走っていた…という恐ろしさ。

この壮大な舞台のなかに個人のサイコスリラー要素を組み込むのは『アラビアのロレンス』にも受け継がれる。

物語とは基本的にキャラクターの人生に何らかの意味を持たせるものだが、この映画は160分かけて"無意味な人生"を描く。
Nao

Naoの感想・評価

3.9
面白かった!
けっこう長かったんだけど、中だるみすることもなく観れたし、終盤の緊迫感ある展開は名作と言われるだけあって、観ていてどうなるかドキドキだった
陽気でリズミカルな「クワイ河のマーチ」が、捕虜といった希望の少ない状況下での男たちから溢れ出る汗臭いけど団結力ある感じをうまく表現していたし、流れるだけで雰囲気明るくなる
「おい、お茶」が伝言されていくシーンなんか面白かった
全体的に、密林に囲まれた環境だからだろうけど、気候がめちゃめちゃ暑そうだったし、あんな小さな小屋に何日も押し込められてて、気が狂わなかったニコルソン大佐の忍耐凄い!
ラストの終わり方かなり好きだった
かなりの回数を観ているので、飛ばして観ようと思ったら、全部観てしまった。オープニングから秀逸だ。無音で始まり、木の十字架が刺さっているそばを列車が通過し、英軍捕虜が働かせられる現場。畳掛けるようにクゥワイ河マーチ、ジュネーブ協定問題、斉藤大佐が日露戦争戦勝記念日で恩赦を与えるまで、話を知っているにも関わらず見入ってしまう。脚本と編集の見事さがすごい。日本人の描き方は概ねひどくないが、捕虜の自由行動の多さから本当にこの捕虜収容所は管理できているのか疑問だ。言い出したらキリが無いが日本人の扱いだが、ニコルソン大佐の軍人としての狂気に巻き込まれ矛盾は、吹っ飛ばされる。ニコルソン大佐は、真っ当な事を話しているのだが、全てが軍隊に直結させおり人間味があるかどうか疑わしい。彼は、後半の橋作りに没頭し、病人をも手伝わせることもやり始める。斉藤大佐以上に熱心かもしれない。そしてラストの爆破シーンとなり戦争の無常観が漂い、流れてくるマーチ。シネコンでたまにこういった名作を上映すればいいのではと感じます。最期に実際の橋は、日本人技術者により計画設計の鉄橋で今も残ります。
よとり

よとりの感想・評価

3.9
国を平和を守るため、国の尊厳を保つため

互いに軍人としての誇りに従い、使命を遂行しようとしたが、その結末は両者が想定していたものとは異なっていた

捕虜になっても信念を忘れずに橋の建築に従事した大佐がかっこよかった。

自分の人生はだれかにとって有意義なものであったのだろうか。でもその自問も今夜で終わりだ。


この問いのゴールを私も見つけたい
面白いと感じる部分もあり、退屈と感じる部分もあり。
戦争ものはなんだかんだ手間が掛かってることが多いから評価されやすいんだろうなぁ。確認してないけど、長かった?よね?中盤くらいからの立場がはっきりしたあたりからの見ているこっちがソワソワしちゃう感じとかは凄く好きだったし、こんな話書きたいと思った。
戦争映画の中でも印象深い作品
中盤のシアーズ中佐が奇跡的に脱出してから急激に盛り上がっていく
斎藤大佐がニコルソン大佐の軍人として如何なることにも譲らない所に押し負ける場面が個人的に好きなシーン
最後ようやく死ぬ気で完成した橋もシアーズたちによって木っ端微塵にされる無情さがこの映画の全てを表している
他の人のコメントにもある通り、序盤〜中盤までは名作といわれる理由がよく分からない単調さが続く。
しかしクライマックスに向けて緊張感が高まり引き込まれてゆく。

たとえ捕虜の身に堕ちても兵士としてのプライドを守りたい。橋の建設に協力することは敵側を利することに繋がり、祖国への裏切りではないかと葛藤するイギリス兵。しかしやがてはそれぞれの才を発揮して橋の建設に生き甲斐を見出してゆく。
また日本軍指導者も最初は力で押さえつけ制圧しようとしたが、イギリス人将校の抵抗に軍人や指導者としてのあるべき姿を見出し、一目を置くようになる。

敵ながらも2人の指導者は橋の建設という共同事業により、時間をかけてお互いを認め合ってゆく。

そんな個人の葛藤も美談も生き甲斐も、全て木っ端微塵に消し去ってくれるのが戦争。
一体何のために自分は苦しみぬき、仲間は死んだのか。守ろうとしたプライドは、自分達が未来に賭けた思いは、生きた証とは何だったのか。全てが無意味だったのか。
壮絶なラストが観客に問いかける。

無残な情景にあの替え歌で有名なマーチが響き、より悲壮的に訴えてくる。
最後まで鑑賞すれば映画の長さにも納得できる。
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