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戦場にかける橋のkazuuuのネタバレレビュー・内容・結末

戦場にかける橋(1957年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

サル、ゴリラチンパンジー🎶
テーマソングが印象深い本作は、戦争の無意味さをシニカルに描いた反戦映画でした。

第二次大戦中のタイを舞台に、鉄道橋を作る兵士、破壊しようとする兵士たちを描き、戦争の無意味さを伝えようとしています。登場人物のセリフを通じて監督のメッセージが伝わってきました。

戦争から逃げようとするアメリカ兵が一番まともなことを言い、戦争にどっぷり浸かった日本軍大佐とイギリス将校が、一番狂ってしまっています。本作のラスト、将校の「俺はなにをしていたんだ」という絶望感と虚無感を感じさせる表情と、衛生兵の「狂ってる!」の連呼が全てを物語っていますね。

橋を爆破しようとする部隊の行程は、敵に見つかるかもしれないというハラハラ感に溢れており、アクション映画としても楽しめます。そして、ラストの橋爆破シーンは大迫力です。


余談
私の好きなロックバンド、リンキン・パークの曲の中に、Burn it downという曲があります。サビでは、「俺たちは壊すために、積み上げる」とずっと歌っており、なんの曲なんだろうと不思議に思っておりました。本作のラストで崩れゆく橋を見ていて、ふとこの曲を思い出し、戦争の無意味さ、を伝えたかったのかもしれないと、久々に聴きなおしています。
これだけ多くの人が。戦争は無意味だって分かっているのに、今日もどこかで戦いは行われている。人間って賢いけど、バカな生き物です。
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