今年1発目のジャッキーチェン作品。
カンフーエンタメの立役者、懲りずに今年もお世話になります。
この時期の作品はオープニングから魅せてくる。
短いコントみたいな形でカンフーを全面的にコメディ風に仕立てて掴んでくる感じ。
そこから本題のストーリーへ。
オープニングが笑いを誘ってきた通り、本作もおとぼけジャッキー全開で始まる。
鶏小屋で卵の投げつけ合いから始まる。
なんでそんなとこでスローモーション使うのか、と言うレベルで魅せてくる。
腕っぷしはからっきしのノーテンキ男の設定で、仕事探しをしたり放浪としている。
そんな時に偶然腕利き同士の決闘の場に遭遇する。
そして、その2人はまさかの相打ち。一方は知り合いの兄貴、近づいてみると賞金稼ぎの手配書が、、、。
そこで、ジャッキー、しめしめ。
相打ちをいいことに、自分が倒したことにして兄貴になりすまして賞金を手にする。
兄貴になりすまし、悪党を成敗したことになったことで周りは大騒ぎ、担ぎ上げまくる。
しかし、身なりや素振りから彼の素性を怪しむ者たちが現れ始める。
そして、働き口から逃げ出したことで追われる羽目にもなり、自分の腕の無さがバレ始めたところで、、、老師現る。
定番の流れ。瓢箪ぶら下げた額が禿げてる辛口の厳しい老師。
そこから、ジャッキーはこの老師を見込んで弟子になろうとする。
この“腕っぷしがない役のジャッキー”、ほんとふざけたヤツでイラッとする。
それなりに、適当に、虚勢を張って、周りを出し抜いて良い思いしようとすると、間違いなくしっぺ返しがやってくるどうしようもないヤツ。
他の作品でもそうだが、そこからのカンフーと精神面の成長、そして、そんな彼を育てた武道の気高さ。
それを劇仕立てで、コミカルに、リズミカルに、軽快なテンポで作り上げる。
これが初期のジャッキーカンフー映画の醍醐味。
少しずつ上達しながらも、すぐに調子に乗る。
修練は怠ったり、逃げることを考えたり、すぐに色仕掛けに騙されたり。
それらを乗り越えて、今回は乗り越えてるかやや微妙だが、コミカルさを忘れずに、強きを挫き、弱きを助け、己の不甲斐なさを恥じ、人として成長していく。
何かの薬を巡るいざこざなのだけど、それはそれとして、、、。
今回は少しずつ動きも中身も達人化していくジャッキーと、いつもの荒野での今回の騒動の関係者一同の乱戦とジャッキーの大立ち回りが最後までコメディに溢れる見どころ。
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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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