Jean

秒速5センチメートルのJeanのネタバレレビュー・内容・結末

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

2017.03.18 日本語視聴

渡せなかった手紙とか
言えなかった想いとか

そういうものを人は思い出して
後悔するのだろう

だけど、過去は変えられないから
その後悔とどうやって付き合っていくかとか
どう乗り越えるかってのは
とっても大事だなって痛感する

たかき君を揶揄する人も多いけど、
誰でも過去の思い人っているんじゃないかなって

まあ、その思い方はちょっと尋常じゃない
って気もするけど…


私にはそんな人がいる/いたから、
たかき君の気持ちもわかるし、
明里ちゃんの気持ちもわかる

何年経っても消せない想いと
そろそろ忘れなきゃなと思う気持ち

どこかモヤモヤとした
忘れられないあの気持ちを持つたかき君

ふとした時に突然やってくる、あの気持ち

そして、

過去の想いを思い出にできた明里ちゃん

懐かしいなと思えるぐらいが
本当は1番楽なんだと思う

私は2人を足して2で割ったぐらいの所に
今いる気がする

新しい出会いと自分を見つけようとする中で、
時々ふとあの人を思い出す

そしてふとまた違うことを考え、
その人への思いはすーっと消えて
またふとしたときにやってくる

そんなことがあっていいと思う

誰にだってあるであろうことを描いた
リアルな作品

みんな、
本当は一途に想い続けたくてもできないから、
気持ち悪いとかって言って
突き放すのかなって気がする

私もその中の1人だけど、

ただ永遠というものはなくて、
どんなにあの時
好きだったとしても、
想っていたとしても、
会わなくなれば、
人は忘れてしまうのだということを
新海監督に突きつけられた気がした

リアルだなと細々と痛感する作品


ただ、所々脚がカマキリだよ…
ってのがあったのが残念だし、
人物画絵な…背景は綺麗なんだけどな…が
ずっと続く感じ

そこ、すごく残念

その他は好き嫌いに関係なく、
こういう作品って必要だよな…
あっていいよな…って偉そうに思ったりする
Jean

Jean