このレビューはネタバレを含みます
あるところで「ホラー」ってジャンルになっていたけれど、こういうのは「スリラー」でしょう。
観ていて決してつまらなくはないですよ。
想定外のストーリー。謎解きの要素も強い。
いくつかのシーンは印象にも残ります。
でもなんとなく、一流の映画では無い印象
原題:Malice(悪意)です。
邦題が「冷たい月を抱く女」になっていますが、いつもの例(?)にもれず、タイトルでネタバレという悪い見本と言えます。
「女」が怪しいっていう目で見始めちゃつまらないんですよ。この映画は!!
愛するかわいい妻に突然去られた悩める男が真実を突き付けられ、妻の悪意を悟り、
絶望の中から立ち直るために復讐を果たす話なんですから。
最初は善良な夫と一緒に「妻」にだまされてあげないと〜。
少ない人数の中で話が進み、低予算で作られた感も漂います。警察の担当者が一人きりというのも不自然ですね。レイプ犯も、怪しい人がほとんど出ずにいきなり正体露見っていうのも、ちょっとね。
しかしこの頃のニコール・キッドマンはかわいい!こんなかわいい女なら騙されてもしょうがない。
バックヌードで魅せる彼女のおしりがすっごくきれい。しかしセクシーというのとは、ちょっと違うかも。いやらしく無いんで。
しかしこれは、男としたらやるせないお話しでしょうね。
男性からの評価は低いんじゃないかな、この映画。きっと自分もコケにされたように感じるかもしれない。
結婚前にカップルで観るべき映画では決してありません。
ストーリーとして、大矛盾が無いように作られていますし、伏線を回収しようとした努力は見られます。
けれど最後のオチはちょっと不自然で安易。なおかつネタも割れています。
ああ。やっぱり「あの人形」を使ったのね。苦笑いって感じ。
もうちょっと演出の仕様があると思いますよ。素材は悪くないと思うので。
ラストに、ニコール・キッドマンがもっと壊れてくれたら本当にホラーになって良かったかも。彼女は最後までかわいかったです。