月うさぎ

デッドプール2の月うさぎのレビュー・感想・評価

デッドプール2(2018年製作の映画)
4.3
ライアン・レイノルズがノリノリで好き放題。脚本にもプロデュースにも参加。でなければあり得ない自虐ネタまで😅
奴はなんて目立ちがり屋なんだ‼️
エンドロールが始まっても決して目を離さないように。
ウェイド・ウィルソンとデッドプールとライアン・レイノルズご本人の3通りの顔で出てくるって普通ないでしょ?!もはやこの3者は三位一体

透明人間(姿が見えない)役に大物俳優を起用し数秒だけ映すなんてアイディアを思いついたのもライアン。それを面白がって出演しちゃうブラピもヘンな奴すぎ❤️
「ライアンが電話してきて、“いいよ”という感じでした」ですって。

マット・デイモンの出演シーンも最初から知ってなければ絶対にわからない。いつも思うのだけれど、変装してわざわざ出演する意味がわからない。させる方もだけど🤭
彼らの芯には遊び心があるんでしょうね。

監督自身、スタントマン出身なので格闘シーンには別格のこだわりがあるはず。リアリティと派手さと美しさのあるアクションだと感じた。マスクをしていないライアン自身のアクションシーンも多かったし、女性メンバー(ビンゴ)の動きもいい。アクションは日本の殺陣に通じるような、考えて組み立てられたもので、スピードでごまかさず、CGっぽさは少ない。デッドプールは日本刀を背負ってるし、本作の方が刀らしい使い方をしていたように思う。とにかく見ていて楽しい死闘だった。


以下は音楽の話。長いです。ご興味のある方はどうぞ♪

音楽のチョイスには監督だけでなくライアンも関わっていたそう。
前作のWham!に続いて、セリーヌ・ディオンとかシェールとか、これってゲイ・フレンドリーな楽曲って事になってるらしい…
ライアン自身が好きな曲と、意外な曲をねらったんだ。との事。遊び心は音楽にも♪

主題歌はCeline Dionの『Ashes』
彼女のPVではデッドプールがコラボ出演してダンスまで披露してますよ🎵

オープニングはAir Supplyの『All Out Of Love』をバックにデッドプールが自殺を謀るところから始まります。

回想の格闘シーンで使われた曲は、DMXの『X Gon' Give It To Ya』Donnie Dragon、 Jae Hoon Shin、 Mobile Mansionの『Hit The Dancefloor』
ミュージック♪の合図でDolly Partonの『9 To 5』とは恐れ入る😆これがまたテンポがよくてカッコいいのよ🤩

ヴァネッサと記念日を祝うシーンで音量小さく流れていた曲は、A-Haの『Take On Me』

ウェイドとヴァネッサが『愛のイエントル』を見るシーンで流れた曲は、Barbra Streisandの『Papa、Can You Hear Me?』

傷心のウェイドはウィーゼルに『アナ雪』の“雪だるまつくろう”はパクりか?と言って歌ってみせます。(映画の終盤で致命傷を負った際にラッセルたちに歌う際にも流れます)
この時、
George Michael was right. I'm never gonna dance again. Fuck! He's dead, too. At least we still have Bowie.
というセリフの後、ドーピンダーがウインクしてみせ、ウィーゼルがこう答えています
"Yeah...we still...have Bowie”
時系列から言うとデヴィッド・ボウイはこの時既に亡くなっています。ここに気づかないと二人の友情が伝わらないので、ぜひ押さえておいていただきたい。

Nathaniel Rateliff & The Night Sweatsの『Shoe Boot』

Jack Bennyの『I'm An Old Cowhand (From The Rio Grande)』

ケーブルが車を強奪して走らせるシーンではRupert Holmesの『Escape (The Pina Colada Song)』

Skrillex Featuring Sirahの『Bangarang』

ケーブルが娘を思うシーンでは、ミュージカル『アニー』の名曲Alicia Mortonの『Tomorrow』

DJ Shadow Featuring Run The Jewelsの『Nobody Speak』

Xフォースがヘリコプターから降りる勇ましいシーンでAC/DCの『Thunderstruck』

ジャガーノートが護送車を落下させるシーンで流れた曲は、なぜかEnyaの『Only Time』

ドーピンダーが車を運転するシーンで流れるのはインドの曲。Udit Narayan、Hariharan、Kaliash Kherの『Yun Hi Chala Chal』

Peter Gabrielの『In Your Eyes』
Diplo Featuring French Montana、Lil Pump And Zhavia Wardの『Welcome To The Party』
Tyler Batesの『You Can't Stop this Mother F*****』

ヴァネッサとの再会シーンでA-Haの『Take On Me』が再び、だがこれはアコースティックな別バージョン。 (MTV Unplagged-Summer Solstice)

Pat Benatarの『We Belong』でエンディングへ突入
Cherの『If I Could Turn Back Time』
Teamheadkickの『Deadpool Rap (X-Force Remix)』と続く

デヴィッド・リーチ監督作品の『アトミック・ブロンド』よりもかなりポップな選曲なのがお分かりかと思うが、曲の内容とドラマがシンクロしている作りは共通。
それどころか、前作で「ケアレス・ウィスパー」を使っていたところまで拾ってストーリーに組み込んでる!(彼も私同様にハッピーエンディングに「なんで失恋の歌?」って思ったんだろう!)」
ぜひご確認あれ。
月うさぎ

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