映画初心者

巴里のアメリカ人の映画初心者のレビュー・感想・評価

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)
3.2
名作ミュージカル作品。ごめんなさい、合わなかった。「ララランド」が好きな人はきっと好き、逆に好きでない人はこの作品も...と思います。デイミアンチャゼル監督がかなりこの作品に強い影響を受けているということは理解しました。映像史、映画史においては名前が出されそうな気も...します。

戦後、パリに残ったアメリカ人。彼は売れない画家。そして友人には売れない音楽家がいた。ある日、彼の基にパトロンがやってくるが...

映画というより舞台劇のような作品。登場するミュージカルシーンは狭い空間で歌い踊るのみ、舞台劇のよう。そして、歌というより踊りがメイン、特にラスト20分はセリフ一切なしで踊るのみ。かなり冒険的な構成です。

この作品、1番う~んと思うところは音楽シーンが面白くないんですよね。歌を歌うことでお話は停止し、そして歌われる音楽も強いものでもない。映像としても舞台劇のようなこじんまりさがあり、どうも退屈。

見どころは2つ。中盤、ちょうど1時間あたりにある売れない音楽家の妄想シーン。もう1つは、終盤の20分のダンス。どちらもライティングが強烈で非現実性が強い。そして、この2つがとてもデイミアンチャゼル監督作品と似ている部分がある。「ララランド」「セッション」そして次公開予定の「バビロン」の予告シーンとも似ている。どう考えても影響を受けていると思いました。

【総評】
当時の観客はどう思っていたのでしょう。映画好き以外の人からは大不評がありそうな作品に思います。逆に映画好きな人は、上記見どころシーンは一見の価値ありと思います。
映画初心者

映画初心者