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巴里のアメリカ人のchaooonのレビュー・感想・評価

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)
4.2
今更ながら2019年の舞台鑑賞作品を振り返り〜♪その①✨
3月に劇団四季版を観劇したので、久々に映画も鑑賞♪(既にだいぶ前だけど…)

1952年のアカデミー賞作品賞を含めた8部門を受賞したジーン・ケリー主演のミュージカル映画♪
この翌年公開の『雨に唄えば』と同様に映画オリジナルの傑作ミュージカル♬

見所はやっぱりジーン・ケリーの躍動感溢れるダンスと、ガーシュウィンのロマンティックで幻想的な素晴らしい音楽の数々🎶

ケリーのエネルギッシュなタップダンスはどのシーンも圧巻♪
ステップから、身体全体から、放出される力強い何か!!!(語彙力の限界)
もう釘付けです♡

子供たちと歌って踊る"I Got Rhythm♬"は更にコミカルな動きも盛り込んで、自然と笑顔が溢れる♪子供たちとキャッキャと戯れる姿にほっこり癒される♬

ストーリーというか、登場人物たちの恋愛駆け引きについては、なんだかなぁという展開だけど、それを帳消しにするくらいの歌とダンスの感動♪

ラストの18分の"An American in Paris♬"のダンスシーンは絵画から飛び出してきたような世界観で、これぞミュージカルと言った夢のようなひと時…🎶
そしてケリーとレスリー・キャロン2人の情熱的なダンス〜🎶

映画だからこそのイマジネーション豊かな表現の数々に目を見張る✨✨

指揮者も演奏者も観客も皆んなアダム!なオーケストラシーン"Concerto in F♬"も楽しい♪

リズがどんな女性かを想像するシーンでは、性格や立ち居振る舞いをダンスで表現するのが、なんともお洒落♪
視覚的にもカラフルでキュート全開♬

満足度高めのミュージカル作品♪




そして四季版…♪
もともとトニー賞の振付賞など4部門を受賞した2015年のブロードウェイミュージカルの日本上演版♪

舞台版では、1人1人のキャラクターの背景や心情などの書き込みがかなり丁寧で深くなっている印象!
ストーリーも肉付けがされていて、物語や展開に説得力がありました♪

特に映画ではサラッとしか出てこないアンリのパーソナリティがしっかりしていて、リズとの関係性や彼が抱える葛藤が物語終盤で一つの形へ昇華する見せ場もあり♪

映画だと少し身勝手に感じてしまう恋愛模様も、それぞれの想いが複雑に描かれているため、舞台版の方がドラマティック♪
さらにアダムもリズに恋しちゃう展開♡

オープニングもアメリカ人であるジェリーが終戦後に退役軍人として帰国しようとしたところに、リズに一目惚れする幻想的ダンスシーンから始まる♪

そして最初から最後までダンスがとにかく凄い✨✨
香水店でリズを誘うシーンも2人の密やかなセーヌ川のデートも、躍動的なダンスで表現♪

ラストのジェリーとリズの幻想的なダンスシーン"An American in Paris♬"はこちらも圧巻🎶
映画では華やかなパリの情景やクルクルと変わる衣装や場面転換で、夢のある豪華なシーンに仕上がっていたけど、逆に舞台版はセットや衣装もシンプルで抽象的なモダンアートのように落ち着いた印象。

バレエが主体のダンスは、しなやかに美しく見応えあり🎶2人のリフトシーンも凄かった〜!!!

全体を通してとっても大人っぽいダンスに魅了されました🎶
四季は初見から3作ディズニーミュージカルを続けて観たあとの今作だったので、特にそういう印象だったかも♪

映画も舞台も良きミュージカルでございました✨✨
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