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巴里のアメリカ人の8gのレビュー・感想・評価

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)
3.0
そうじゃないだろ!!

元軍人で画家志望のアメリカ人、ジェリー・モリガンはパリに住んでいる。部屋の仕掛けがスゴイ。
友人にはピアニストのアダム、そしてその友人が歌手のアンリ。アンリはリズという女性と結婚を考えている。
ジェリーはある女性と出会い、資金援助を受けるが、カフェで会った別の女性に一目惚れする。
彼女こそアンリの恋人であるリズなのだが、ジェリーはそれを知らず、彼女もそれを明かさない。2人はすぐいい仲になる。
しかしそうこうしているうちに、アンリはリズと結婚することを決め、2人は別れることに…。

ララランドのラスト、これのパロディだったんだな。さすがデイミアン・チャゼルだぜ。
セットと衣装に金かけすぎや!
聴いたことあるメロディーがちらほら。オリジナルスコアなんですね!?すげー。
アダムがピアノ弾いてるとこって本人が弾いてる?
>オスカー・レヴァントってガチのピアニストじゃねえか!!
最後20分ほぼダンスだぞ!気を付けろ!
で、そのダンスシーンが急に難解!バレエとかコンテンポラリーダンスの領域になってしまう。ついていけねえ。

仮装パーティーのジーン・ケリーがメフィストフェレスすぎる!!何で彼で『ファウスト』を映画化しなかったんだ。
ジーン・ケリーが出てる映画は全てジーン・ケリーだけを見るためにある。
やっぱり重力が消えたようなダンスがステキ。特に上下動の時が顕著。

イマジナリーラインぽんぽん超える。大胆。怖〜。
最後のダンスシーン、ジーン・ケリーが原色に近い赤を着てて、ちゃんと目立つようになってる。
あと10年すれば芸術の中心地はアメリカになるんだし、パリに固執することないよジェリー!アメリカへ帰れ!
ラストのダンス前、芸術の都でなくなっていくパリとジェリーの寂しさ、虚しさを重ね合わせてるのかもと思った。
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