【渋谷TSUTAYA VHS回収】
両親のアブノーマルセックスを目撃したショックで家出したヴィクトール少年が、娼婦トリシュの家に届けられ、そこで居候することになる。
よくある子供が主役のハートフル作品っぽさはあるものの、そもそも面倒見てくれるのが娼婦だったり、彼女の姉は壮絶な死に方をしていたりと、確実に大人向けの作品。

トリシュとの信頼や愛情も育まれ、新しい友達もできたりしながら一見幸せそうに見えるんだけど、何故かずっと不気味な感覚が残る。そもそも親はどうしてるんだよっていう疑問があるのはもちろんなんだけど、もっと言葉にならない、何故かわからないような怖さがある。

もちろんその怖さは意図的なものだと思ってて、エンドロールで流れる楽曲は「死と不条理の歌」「目の前が真っ暗」みたいな不気味な歌詞。
めっちゃ面白いってわけじゃないけど、なんか心に引っかかってしまう映画。

• #渋谷TSUTAYA_VHS回収

とても危うくて静かで優しい

説明のつかない事が沢山ある世の中だし人の心は複雑なものだ

パパとママが愛しあっている姿を目撃してしまった10歳のヴィクトールは、思わず家を飛び出してしまう。行く当てのないヴィクトールは移動式遊園地へと向かうが…。
ずっと観たかった作品のひとつ。絵画的(ジャケットは一瞬絵画なのかと錯覚してしまった。すごいジャケットだ)、童話的な雰囲気を纏った幻想的な作品だが、そんな雰囲気とは裏腹に話は重いし、おまけに抽象的なので少し難解な印象。とにかく雰囲気は本当に逸品なので、この美しくも切ない残酷な世界に浸るのはもってこい。