『荒野の誓い』を観て、クリスチャン・ベール出演作を観たくなったので再鑑賞。
良かった点は3つ。
まずは題名の通り、バットマンになるまでの始まりを丁寧に描いている。最初から仮面を被って街を助けるのならありきたりで終わってしまう。そのためバットマンの生い立ちから彼の弱点をあぶり出しており、それの克服を含めブルース・ウェイン/バットマンの成長劇として観客に見せようとしていた。
彼が恐れているものをスケアクロウが幻覚で見せるというやり方も生い立ちとリンクしていて見事だ。展開が自然で違和感なく楽しめる。
2つ目にアクションのクオリティ。どこまでがCGでないのかは分からないが、ラストの電車のシーンやラーズ・アル・グールの寺での修行など形に囚われない様々なアクションを見せてくれた。日本への敬意も少しながら感じた。
3つ目に豪華キャスト。クリスチャン・ベールやキリアン・マーフィだけでなくゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、リーアム・ニーソンらベテランも勢揃い。やはりリーアム・ニーソンは別格であろう。彼の声が非常に好きだ。落ち着いていてクールである。渡辺謙も登場する。
これだけの規模、ストーリー構成、撮影技術、豪華キャストで届けられるのはクリストファー・ノーランだからこそである。
これはただのアメコミ映画ではない。
そしてラストには彼を匂わす一幕が...！
