Max

gifted/ギフテッドのMaxのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.6
やっぱり親権争いの映画は泣けますね。
いつの間にか子どもファーストではなくなってしまう。

数学の才能がある7歳の少女メアリー。
彼女の親権をめぐり2人の親族が争う。

才能があるにせよメアリーには普通の学校に入り、友達を作り幸せになって欲しい。何よりもそれが死んだメアリーの母である姉ダイアンの思いであると主張するフランク。
才能があるのだからギフテッド向けの学校に入れ、将来的には有望な数学者として育てたいからマサチューセッツ州にくるべきである。この才能を失いたくないと主張する祖母イヴリン。

フランクがめちゃくちゃマトモなことを言ってるのだが、イヴリンのもわからなくは無い。ただ、イヴリンはメアリーの“才能”に固執しすぎているし、もはやメアリーの賢さ以外の部分に重きを置いていない。
イヴリン側の法廷主張も途中から論点ズレまくってて違和感しかなかった。フランクの生活レベルや住居環境はそこまで問題ではないのに。
だからこそ多少強引にやってしまうんですね。
何よりメアリーが気の毒。

よく遊びよく学べというスタイルが子どもには一番合っていると思う。
そこを重要視したダイアン及びフランクは本当の意味で賢い人達だと感じた。

マッケンナ・グレイスの演技がまあ自然体で上手い。観ているこちらの心を揺さぶってきます。

あとボニーやロバータらフランクの周りの人達の優しさにも注目。

子どもは親の道具ではない。
本人が一番満足するやり方を選ぶべき。
Max

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