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レオニーのkaitoのレビュー・感想・評価

レオニー(2010年製作の映画)
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横浜美術館にて行われていたイサム・ノグチ展の予習の為に鑑賞。勉強になった。
中盤が面白い。前半と後半はなかなか退屈で、特に後半、息子がアメリカへ行ってからはかなり展開が早く、駆け足で詰め込んだような雑な印象があり、理解が追いつかない間に話が進んでいく。
横浜在住の身としては、日本に初めて降り立った横浜の港でのシーンはテンションが上がるし、日本到着後は『沈黙』っぽい異国映画、異文化コミュニケーションものとしてもとても楽しかった。ラフカディオ・ハーンの夫妻との対比も面白いし、女中たちとのやりとりを見ているだけでもフツーに楽しかった。
身勝手クズ野郎のヨネ・ノグチが素直にムカつく感じなので、後半手のひら返してくる感じにイライラさせられる。
ギョッとするシーンもいくつかあり、水着に違和感がある海水浴のシーンがすっごい寒そうなのと、中村雅俊に抱かれた直後にいきなり子供ができているのにも驚かされた。
映像とか美術が頑張っている印象だったのも好感が持て、時々映り込む樹木とか陶器にイサム・ノグチ作品の造形を連想させられたが意図的なものかどうかは分からない。
札幌のモエレ沼公園へ行くことを決める。
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