カネコ

オーメンのカネコのレビュー・感想・評価

オーメン(1976年製作の映画)
3.4
オーメンザファーストを観ようと思っててその前に復習しようとTSUTAYAに行ったらレンタル中で借りるまでに時間がかかってしまった。

6月6日午前6時。
駐英大使になるロバート・ソーンは自分の息子が死産になった事を知る。
妻に知らせる前に医師の勧めもあって同時刻に産まれた男児を秘密裏にもらい受けて自身の息子ダミアンとして育てていくが、実はダミアンは野犬から産まれた悪魔の子だった。
そんなダミアンを中心に周囲の人間が悪意に巻き込まれていく。

監督はリチャード・ドナー。オーメンからグーニーズまで幅広い作風の巨匠。
ダミアンの父ロバート・ソーンを演じるのはグレゴリー・ペック。こちらもローマの休日からオーメンまで本当幅広いですね。

今作は名作オーメンシリーズの中でも傑作。と言うか今作以外は蛇足と言っても良いんじゃないかな。
監督曰く「不幸続きのせいで子供を殺したいと思うほど父親が追い詰められた話だ」

ダミアンが悪魔の子なのか?それとも狂信者に悪魔の子として仕立て上げられ、それによって疑心暗鬼になるダミアンの周囲の人々の不幸なのか?
シリーズ中でダミアンを一番グレーに描いてる所が今作の傑作たる所以ではないかと思う。

実際劇中にダミアンが登場するシーンは少なくダミアンが直接手を下すシーンは無い。そもそも壁画に顔がって言うのも根拠薄いし。
しかしそれらの疑問をねじ伏せるショッキングで多彩な死亡シーンがダミアンの力かも?と思わせる所がある。

好きな(?)死亡シーンは冒頭の「ダミアン!私を見て!!」と絶叫して飛び降りるクレイジーな乳母のシーンとやっぱり首チョンパ。

古い作品でDVD鑑賞だったので画面が暗過ぎて分かりづらい所も多かった。
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