yuka

どですかでんのyukaのネタバレレビュー・内容・結末

どですかでん(1970年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

黒澤明のカラー映画。冒頭で壁一面に電車の絵が描かれているシーンが色彩豊かで印象的。主人公がいなく、複数の登場人物のストーリーが交差することなく、同時進行で進む。どれも共通するのが、世間一般だと”不幸せ”と考えられている人たちのはなし。けれど、一概にこの人たちのことを不幸 とは言えないと、この映画を観て考えさせられた。浮浪者の親子は、風呂にも入ることができず、毎日の食事は残飯を恵んでもらい、やっと食事にありつける。この親子のいく先には、希望が全く無いと思ってしまったが、それでもこの親子は空想をしたり、将来の夢について目を輝かせて語り合う。初めのうちは観ているのが苦しかったが、この登場人物達の生活の様子を、どうしても観てみたくなってしまった。
yuka

yuka