はじめに
『どですかでん』(黒澤明監督/1970)の心象のこの悲しき崩壊はなんぞやと眉を潜めた。切られたままで放置された生身の木のように、楽観によって置き去りにされた多種多様な危機が今ごろごろと横…
初見時はティーンゆえ昭和の日本映画に耐性がなく、かように醜悪な世界が(台詞上で)非難されないどころか何やら芸術チックな彩りで提示されていて、とても自分の中で処理できなかった。
あまつさえ、このような…
「今なら分かる」
人は意外と真実から目を背けても生きていける
図々しいのでもなく強がりやもちろんプライドなんかでもないと思う
生きることに前向きなだけ
「人はどんなことにでも慣れられる存在だ」
こ…
爆笑問題カーボーイで紹介してた、太田光が大好きな映画
1970年という大阪万博直前で日本が豊かになっている中、貧乏限界集落のホームコメディ
なのだが…
部分部分はめちゃくちゃ面白いけど、コメディの…
このレビューはネタバレを含みます
意味とかを求めると結局何もつかめないのだけど。シュールコントを見せられてる感じ。腹を抱えて笑えるものでもない。京アニの「日常」観てる感覚に近い。愛すべき作品。
乞食親子と奈良岡朋子が印象に残る。多…
黒澤初のカラー作品。戦後のバラックに住まう人たちのドラマ。どですかでんと都電の走行音を口にしながら運転手を気取り電車に擬態するかのように走る知恵遅れの青年、家を建てることを夢想する乞食の父子、婦人を…
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