どですかでんの作品情報・感想・評価・動画配信

「どですかでん」に投稿された感想・評価

とし

としの感想・評価

3.6
黒澤明初のカラー作品だけに映像の色彩に美しさを感じる。画家を目指していただけあってどこか絵画的。 ゴミ処理場で暮らす最下層の人々の群像劇なわけだが何か特別な事件が起こるわけではないので退屈な人には退屈かもしれない。 タイトルを『どですかでん』にしたのは失敗だったように思うが黒澤明流のヒューマニズムはよく描かれている。
優しい人が素敵だ。知識より何より優しさ。

「その人たちも…………いいのかね」

「僕のワイフ」

枯れ木。

伴淳三郎
奈良岡朋子
松村達雄
三波伸介
根岸明美

このレビューはネタバレを含みます

誰も幸せにならない話を延々と...。
ただ、バラックの部落の雰囲気だけは最高。
カラフルでポップな空間設定との対比で、暗く淀んだ愚かで可笑しい人々の姿が浮き彫りにされていく。

なんか正直、それぞれのストーリーに繋がりがなさ過ぎて、一本の映画ってより短編集観てる気になりました。
群像劇としてはどん底のほうが良かった。

独立した人々の物語を次々に見ていく、繋いだ線路を渡っていく「電車」のような視点の比喩として、冒頭と最後の六ちゃんの電車ごっこのシーンがあるのかなぁと想像してみたり。
efn

efnの感想・評価

4.1
 黄色い電車を運転し家計を支えている夢を観ながら、その未熟さを憂い祈る母を馬鹿にする知恵遅れの子、赤い造花を拵え内職に汗を流す娘とそれを叱咤する無職の酒乱、我が子に乞食をさせながら淡い青い夢の世界で巨大な別荘を建築する浮浪者。
 黄、赤、青色、彩られた世界は美しいがどれもが犠牲の上に成り立っている。それ故に逆説もその死によって構造が明らかになる。娘が自殺を図れば警察が、子が食中毒で死ねば浮浪者は食い扶持を失う。夢のような映画だがそこに逃げ場はない。恐ろしい作品だ。
一

一の感想・評価

3.5
黒澤明監督作品

戦後のスラム街のような街で起こる様々な人間模様を、ユーモラスかつ幻想的に描いた作品

社会の底辺で生きる人々の何気ない日常を切り取った群像劇
確かにユーモラスに描かれてはいるのですが、非常に重たい作品でした

黒澤監督最初のカラー作品ということだけあって、色味をこれでもかと感じさせるような構図が多く、モノクロとはまた違った美しい表現がいくつもある

スラムのような不衛生極まりない貧困街で暮らす個性豊かな住人達の優しくも温かい生活、そして厳しい現実
そんな多種多様な背景のある人々ですが、本作で描かれるのはどこにでもある普遍的な社会の縮図

電車の擬音を「ガタンゴトン」 ではなく、「どですかでん」と表現する電車バカの主人公六ちゃん
タイトルしか知らないと全く想像もつきませんが、まさかここからとっていたとは

そもそも主人公と言えるのかもわからないですが、ポスターにも映る六ちゃんはほとんど出てこないし、出てきても基本的には電車ごっこで「どですかでん、どですかでん、どですかでん」と言ってるだけ
これがまさか『赤ひげ』の長坊を演じた頭師佳孝さんというから、子どもの成長は恐ろしく早いと痛感させられた

ごちゃごちゃ書きましたが、喜怒哀楽それぞれのシーンがエネルギッシュに映し出され、それでも生きていこうと前向きになれる力強いメッセージのある作品だと思います

ただ、本作後に監督は自殺未遂事件を起こしているので、どうもリンクしているような点が多い気がしてならないですが…

〈 Rotten Tomatoes 🍅73% 🍿78% 〉
〈 IMDb 7.4 / Metascore - / Letterboxd 3.6 〉

2021 自宅鑑賞 No.069 U-NEXT
のりす

のりすの感想・評価

4.0
「遠い昔に読んだ絵本」みたいな作品でした。
個々のエピソードは衝撃的だけど感情はニュートラルで、説教臭くもなく見やすかったです。
黒澤明、初のカラー映画。
人間を媒介に色を撮った映画で、登場人物や彼らのエピソードはスクリーンの色を際立たせる脇役にすぎない。

ネタバレ感想▼
https://moviework-orenchi.com/dodesukaden/
orixケン

orixケンの感想・評価

4.0
どん底の暮らしの人間には、宗教か酒か性に溺れるしかなく、それでも現実に対応できないならば幻想を見続けるしかないということなのか?

これまでよくあったどん底でも明るくたくましく生きる人々を描く事へのアンチテーゼ?

この映画から黒澤映画には三船は出てない。
三重野

三重野の感想・評価

3.9
キャラ渋滞、敷かれたレールの上を走るだけが汽車じゃない、どですかでん…どですかでん…
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