町おこしのための虐殺歴史再現イベントが、酒場での若者たちのいざこざを発端にホントの殺戮に発展。大の大人（白人）が未成年のネイティブ少年を取り囲んで頭皮剥ぎ。相変わらず憎たらしくて嬉しいエメット・ウォルシュはプロハンター役。未来のある若者たちが巻き込まれて後戻りできずに追い詰められて殺されていくのシャレにならないけど、容赦なく狙撃してくる追ってきたヘリに弓矢🏹で命中させてみごと墜落させたり、街の酔っぱらいのジジイ実はシャーマンだったのか？とかいろいろ見どころあっておもしろい（ジジイってすみません！実際にもビッグチーフだったらしいサギノー・グラント）。わたしがきっと好きだろうと送ってくれたHKさんありがとーー

町おこしのために100年前のインディアン虐殺を再現して人を呼ぼう！というユーチューバーでも思いつかないドアホ企画が可決され、実行に移された。最初はちんたらやっていていたんだけど、そのうちに双方マジになり、殺し合いがはじまって運営側は青ざめるが時すでに遅しだ。映画は主人公のインディアン青年と彼の仲間との切ない逃避行のゆくえを描く。観る前に知っておいて損はないと思うのは、主人公の父親を演じたデニス・バンクスのことだ。バンクスはインディアンのプライドを求めウンデッド・ニーを武装占拠したAIMの重要人物で（詳しくはウィキペデアかオレのブログで）、首謀者として逮捕され、しばらく獄ですごすことを余儀なくされた。世界中から届いた釈放の嘆願書の中には日本から届けられたものもあったという。そんな彼がこの映画では白人よりのいわゆるアンクルトマホークを演じて作品にコクを加えている。監督のフランク・ロッダムは、『さらば青春の光』だけじゃないことをキャリアを通じて何度も証明しているが、誰にも気づかれないまま現在に至る（TV番組を作っている）。