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肉屋のtのネタバレレビュー・内容・結末

肉屋(1969年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

一見社交性があって口達者な肉屋の男が実は戦争体験のPTSDを持ち、女性に対してその屈折した感情を発露するという厄介さで、更に閉鎖的な田舎町、若き美人女教師と来たら面白いに決まっている。
ジャン・クロード・カッセルが花束に見立てた生肉を持って授業中のステファーヌ・オードランを訪ねるシーンのパンチたるや。豪雨の葬式の中1人だけ傘を差さずびしょ濡れになる刑事も◎。
女教師の顔面そのものが物質として迫ってくるラストへの落差に慄く。病院での死に際のキスによって、彼女にもまた男性を対象としてPTSDが受け継がれていく。
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