〝女神の歌声、王様のダンス〟
日本国内のインド映画知名度としてはかなり上位だと思うが、今まで観る機会がなかった作品。『バーフバリ』『ダンガル』がきっかけで始まったインド映画マイブームの勢いに任せて今回初鑑賞。
同じ国内でも言語が違う。ご飯は手で食べる。普通に象がいる。インドならではの風習や特長が映画のストーリーに絡んできて面白い。
使用人ムトゥは、芝居観賞が好きな主人ラージャに付き合い徹夜する日々を送っていた。そんなある日、観賞した芝居の女優ランガに、ムトゥはひょんなことから因縁を付けられてしまう。いがみ合いながらもいつしか互いに惹かれ合う二人だったが、主人のラージャもランガに一目惚れして三角関係に陥ってしまい…というストーリー。
タイトルの通り、歌と踊りが多い！
ダンスシーンでいちいちストーリーが止まるのだが、ダンスが全てガチなので見応えがある。衣装もぱっぱと変わっていくのでビジュアル的にも惹きこまれてしまった。
ムトゥがタオルを首に掛ける動作が大げさかつ強そうでツボ。
ビシッバシッとアクションの効果音がいい感じに大げさで、往年の古き良きカンフー映画を思い出させてくれる。具体的に言うと酔拳とか蛇拳あたりが観たくなる。
結構コメディ要素が強く、馬車での大チェイスシーンでは敵馬車が道端の小石で派手に転倒したり、藁やコブラが原因でセルフ脱落していったりと完全にギャグだった。
他にも、夜中に中庭で逢い引きしようとしたら大変なことになるシーンなど、いい大人たちが揃いも揃って楽しそうに演技しているのが観れただけで割と満足した。
ラストで流れる曲といい、楽しい気分のまま観終えることができる良い作品だった。
