HAYATO

ベイブのHAYATOのレビュー・感想・評価

ベイブ(1995年製作の映画)
4.0
2023年467本目
母が愛してやまない癒したっぷりムービー
第68回アカデミー視覚効果賞受賞作
ディック・キング=スミスの児童文学を原作に、豚の体重当てコンテストの商品としてホゲットに贈られた子豚・ベイブの牧場での日々を描く。
本物の動物とSFXを巧みに組み合わせ、動物たちが喋る世界観を見事に表現していて、90年代の作品にも関わらず、全く違和感のない映像に仕上がっている。
純粋無垢なベイブの話し方や行動が猛烈にかわいくて、犬にはない個性を活かし、前代未聞の牧羊豚を目指すベイブを応援したくなる。
牧場の動物たちの間にヒエラルキーや確執があるのが、人間社会と同じようで面白かった。
子供向けの映画ながら、「人間に食べられる運命を背負って生まれてくる動物がいる。」という大人でもドキッとするテーマが扱われていて、本作が若者の間で菜食主義の形成に影響を与えたというのも納得だ。
最初はベイブを敵視していたレックスが、落ち込むベイブを励ますシーンはとても心温まる。
レックスの声優を務め、長らくモーガン・フリーマンの吹替を担当した坂口芳貞さんの声を久しぶりに聞けて嬉しかった。
本作の制作と脚本を担当したジョージ・ミラーの新作、先日予告が解禁された『マッドマックス:フュリオサ』の公開が待ち遠しい。
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