ニハサラダ

ベイブのニハサラダのレビュー・感想・評価

ベイブ(1995年製作の映画)
4.5
「生き物の価値」

こんなんあかんやろ。

迷い込んだ可愛い豚がキャッキャしながら他の動物達と友情を深め理解しあっていく様を脳死で観るだけの☆2.5作品かと思っていたがお門違い。

家畜農場を営む男が懸賞で当てた食用豚が牧羊犬ならぬ牧羊豚になる様を見せつけられる究極の成り上がり作品でした。

まず、動物達の表情や動きのカットに脱帽(マジで動物頭良すぎてどないなっとんねん状態)、その上脚本が中々イカつくベイブが自分が何物か全くわかっておらず周りに教えられながら、自分が太らされて食われる「食料」という現実を叩きつけられる描写がモロに描かれており観てて胸が痛くなった(特にクリスマスディナーのベイブかアヒルどっちを食べようかな→アヒルにしよう→アヒルをしっかり食べる描写が映る、という展開は怖さすら感じた)

前半のまま突き進めばただのホラー映画なのだが後半の成り上がりの展開、特に羊と分かりあうくだりと分かり合えた羊が野犬に殺される展開なんかは普通に泣いちゃうレベルで良かったし最後のコンテストなんて言わずもがなだよね(まぁ羊の合言葉とかあの辺のくだりは割とゴミやったけど)

家畜の厳しさと大きく「夢」をテーマに冒頭の説明の回収がされていたのがすごく良かった。

なんかヴィーガン作品ばっかりやな笑
ニハサラダ

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