THE王道。
不満からやりたい事を見つけ親の期待と自分の進みたい道に迷い恋をして友達が増え一旦全てがうまくいかなくなりそこから綺麗に立ち直る。
この整えられた青春映画の王道をただひたすら真っ直ぐに突き進んだような映画です。
王道過ぎて順序が予測できてしまい、多少ならぬも、かなり先読みできてしまうが、それでも王道はやはり面白い。
なんだかんだ王道は王道。
しかもこの作品はネームバリュー付き。
ドリュー・バリモア初監督作品だという。
そりゃあ世に出る訳だ。
キャスティングも写し方もとても上手く、初監督とは思えぬ作品に出来上がったと思います。
特にプールのシーンが良かった。
王道を少しブレさせたのが、恋と親の理解。
恋はそうそう上手くいくものではないよ、というメッセージと、これからどうなるかも予測できないよ、というメッセージが込められていると感じた。
キーパーソンである母親の理解は、わかりやすく、単純に理解してくれるような写し方ではなく、心に響いて気持ちを切り替えられるかも、というギリギリのラインを描いていてとても良かった。
非の打ち所がないとはこの事だが、ドリュー・バリモア初監督という事で王道を外せなかったんだろうなぁという妥協から、せっかくのネームバリューに対して面白味が欠けたような気がしました。
とても面白かったし、スッキリしたし、なんといってもキャスティング、主演のエレン・ペイジが可愛過ぎた。
家族で観るには多少おっかない部分もあるけど、友人や恋人、ひとりで観てもとても面白い、というか、ハズレがない、無難な映画です。
スッキリしたい時にお勧め。
