《渋谷、新宿は壊滅状態です》
感染者の致死率は100%です。外出を控えてください。〝ともだち〟が現在ワクチンづくりに取り掛かっているとの情報もあり、もう一度人類を救ってくれることを願うばかりです。
本作は、浦沢直樹氏の冒険漫画の実写映画化で、堤幸彦監督、唐沢寿明さん主演で公開された3部作の最終章なんだけど、世界的なテロリストに仕立てられて失踪中だったケンヂ&その仲間たちが再結集して〝ともだち〟の悪事を暴いていく展開だと思ったら…。ともだちが〝殺人ウィルスを世界中にまきます〟ってカミングアウトしちゃうものだから、拍子抜けもいいところ。
ともだちの正体が気になっていたけど〝ボクは君が遊んでくれさえすればよかった〟って何なの?ただケンヂに遊んでもらいたかっただけのかまってちゃんだったなんて…。ともだちもともだちだけど、彼をあそこまで追い込んだ原因がケンヂだということをずっと隠していたケンヂも酷すぎない?
そのことが分かるのが、またしても〝ともだちランド〟のボーナスステージって、どういうこと?そもそも〝ともだちランド〟って〝ともだち〟が建てた施設で、ボーナスステージは洗脳のためのプログラムな筈なのに…。ケンヂ達の子どもの頃にタイムスリップしたような感じになってしまっているけど、ただのバーチャル映像だよね。だから、たとえそこで謝ったり友達関係を修復したりしても、ただの自己満足で、過去は変えられないんだよなあ。いい感じにまとめたつもりかもしれないけど、手遅れで取り返しがつかないという〝後のまつり〟って奴ね。
視聴メモ:2024.07.21/095/図書館🅼DVD