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ザ・プレイヤーのQRPのレビュー・感想・評価

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)
4.0
見終わってアルトマンのフィルモグラフィを眺めていて今日の今日までアルドリッチと混同していたことに気がつく。群像劇得意な方がアルトマンね。
劇場にかかっていたので見たのだけど、今更なかなか見ようとは思わない類の映画なので機会に出会えてラッキーだった。そしてめちゃくちゃ面白い。
ハリウッド映画と製作者への皮肉という体の甘噛み。ハリウッドが好きすぎることの裏返し。内輪ネタに萎える人もいたかもしれないけど、今見るともう亡くなっているレジェンドと今も一線で活躍しているスターがフラットに同じ映画の中で繋がるのが面白いなと。天丼ネタにされるジュリア・ロバーツって当時はそこまで絶大な人気を誇ってたんだなと思ったら、ちゃっかり回収してきて笑った。
主役のティム・ロビンスはもちろん良い。心がそこにない感じの目と、あの図体とベビーフェイスとのギャップの尋常ならざる雰囲気が役柄にハマっている。
アルトマンは70年代の作品をポツポツとしか見ていなかったけど、確かすぎる手腕だった。レトロスペクティブ企画して欲しい。

2021年78本目 BD上映
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